- 耐震+断熱
- 北海道
- 戸建て
- モデルハウス・体感施設
「西野の家」 想いを紡ぐ性能向上リノベーション
2025年度
特別賞受賞
- 構造木造在来2階建て
- エリア北海道
- 既存築年 1981年
- 改修竣工年月2025年11月
- 敷地面積 233.47㎡
- 延床面積 115.16㎡
- 金額 2,500万円~3,000万円
断熱
- 等級
- 6
- 省エネ地域区分
- 2地域
- UA値
- 改修前 0.74w/㎡・K
- 改修後 0.28w/㎡・K
- (改修前の2.64倍に向上)
耐震
- 上部構造評点
- 改修前 0.29
- 改修後 1.63
After リノベーション後
Before リノベーション前
Process リノベーション施工中
Point 技術的なポイント
●断熱性能
床下:高性能グラスウール16kg/ t150
+ A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種b t20
外壁(充填):アクアフォームNEO/ t80
小屋裏:吹込み用グラスウール(13㎏/?) t250
UB部分埋戻し上:A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種b t100
UB部基礎立上り:A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種b t50
窓:APW430(YKK AP)
ドア:イノベストD50
●耐震性能
壁:構造用合板追加・筋交い追加および柱頭・柱脚部金物補強





















本プロジェクトは、築44年の戸建住宅に新たな価値を吹き込んだ性能向上リノベーションモデルです。売主様は長年この家を大切に住み継いできましたが、高齢となり雪かきなどの負担から、泣く泣く手放す決断をされました。更地としても十分に需要がある地域でありながら、「できればこの家を使ってほしい」という売主様の強い想いから、中古住宅として引き継がれることになりました。私たちはその想いに応えるため、「家の記憶を未来へつなぐ」というテーマで計画を進めました。
間取りは現代の暮らしに合わせて再構成し、動線改善や収納計画によって住み心地を向上。和室に使われていた障子や幕板など、売主様の思い出が宿る意匠は丁寧に再利用し、新しい空間の一部として再編集しています。過去の記憶と現在の暮らしが共存する“継承のデザイン”を追求した点が特徴です。
性能面では、構造の弱点を補強し 耐震等級3相当 を確保。さらに北海道の寒冷地に適した断熱改修を施し、断熱等級6 を実現しました。古い住宅の課題である寒さ・結露・エネルギー損失を根本から改善し、新築同等の性能を持つ住まいへと生まれ変わらせています。これにより、安心して長く暮らせる確かな基盤を整えました。
本プロジェクトは、単に住宅を再生しただけではなく、“記憶 × 技術” が融合した継承型リノベーションです。壊されるはずだった家が、売主の想いを守りながら、性能とデザインの両面で新たな価値を獲得し、次の世代へ受け継がれていく。このプロセスこそ、地域住宅の未来を創るリノベーションの姿だと考えています。