独自のしくみと基準
断熱性と耐震性を担保するリノベーション
=性能向上リノベーションを、当たり前の選択肢に
安心・安全で快適な暮らしづくりの土台となる断熱性能と耐震性能。本質的には、エンドユーザーの関心が高い要素です。
これらは築古の戸建て住宅でも、断熱性能と耐震性能を向上するリノベーション技術の習得により実現が可能です。
しかしながら、基準のわかりにくさや、まず何をしたら良いのか事前判断ができず、また設計・施工の煩雑さ、 リスクヘッジの方法がわからず、工事コストがボトルネックになるなど、未だに実証案件が少ないのが現実です。
国からも成長市場と期待され、希少な立地環境での佇まいや、大切な住まいを住み継ぐ魅力のある中古住宅のリノベーション領域ですが、さらなるリノベーション普及促進には、この潜在的に関心が高い断熱性能と耐震性能の向上が必要不可欠です。
性能向上リノベ独自のしくみと基準(通称:PIR)を策定しました。
断熱と耐震の必要性
断熱改修すべき割合 = 90%
ー断熱性能向上が必要な理由ー
- 1省エネの現行基準を満たしているのはわずか10%。
→もっと詳しく知る - 2新築では2025年省エネ法、義務化。当たり前になる。リノベーションでもスタンダード基準に。
- 3リノベーション業界においても企業戦略、差別化として必要。
- 4ヒートショックの防止に。
冬は暖かく、夏は涼しい。
健康的に、快適に暮らし続けるために
断熱改修が必要です。
耐震改修すべき割合 = 90%
ー耐震性能向上が必要な理由ー
- 1耐震性能が担保されている割合が、戸建てにおいては10%。(木耐協調べ)
→もっと詳しく知る - 2構造関係の審査が省略される「四号特例」建築があることと、2000年以前は検査済証未取得の戸建て約70%が耐震強度が不明確と考えられる。
中古戸建てに対する不安感がある。 - 3熊本地震では、耐震等級3は倒壊していない。
地震に備える。
安全に、安心して暮らし続けるために。
耐震改修が必要です。
サポートの必要性
リノベーション特有のフローや、さらに断熱改修や耐震改修といった性能向上特有の判断が必要となり、参入のボトルネックとなっています。
その部分に特化したサポートメニューの充実を図り、会員企業の成長をバックアップします。
- リノベーションを相談できる先がない
- 事前簡易診断などの事前相談から引渡しまで。個社の悩みに応じてコンサルティングするサポートメニューを会員価格にて各種用意しています。
- コスト管理における危険値予測ができない
- 既存建物の調査や概算工事算出、性能向上リノベの判断基準やノウハウが詰まった、実践マニュアルやチェックリストなどを各種用意しています。
- 温熱計算・耐震診断ができない
- 求める性能向上基準を、個社で実現するために断熱や耐震の技術セミナーを実施。また、温熱計算や耐震診断などの委託パートナーもご紹介します。
- 資金計画を立てて提案できない
- 住宅ローンなどの資金計画やエンドユーザーの税制優遇のご提案。補助金申請代行などの委託パートナーをご紹介します。
全81通りの改修パターンを可視化
「築年数 3タイプ」✖「改修スキーム 3タイプ」✖「断熱性能基準 3グレード」✖「耐震性能基準 3グレード」
性能向上リノベーションの改修パターン81通りを網羅し、それぞれの実現を支援します。
築年数別
(耐震:旧耐震)
(断熱:基準なし)
+
基礎補強
(耐震:新耐震)
(断熱:新省エネ含む)
or
部分解体
(耐震:現行法)
(断熱:次世代省エネH11)
壊さない
築年数により耐震基準の異なる期間ごとに、適した耐震補強と断熱性能向上の手法を提案します。
改修スキーム別
リフォーム
+
リノベーション請負
買取再販
性能向上リノベの会は、請負事業や買取再販事業を行う工務店などのプロユーザーが取り組み、リノベーション(リフォーム)される中古戸建てを対象に、断熱と耐震の性能向上をするノウハウを提供し、それに関わる様々な支援をする場を提供します。
「性能向上リノベ」3段階の性能基準
ニーズとコストに合わせて、最低基準から最高基準まで。
これからの時代に選ばれる、安心・快適な家を可視化。断熱と耐震のそれぞれの現行基準を、
3段階のグレード呼称に分類し、基準を策定しています。
断熱ゴールド断熱等級6 |
耐震ゴールド上部構造評点1.5以上 |
断熱シルバー断熱等級5 |
耐震シルバー上部構造評点1.25~1.5未満 |
断熱ブロンズ断熱等級4 |
耐震ブロンズ上部構造評点1.0~1.25未満 |
- 建物は、自立循環型モデル住宅(在来工法)を対象に、地域区分は、6・7地域(都心部を中心)に策定しています。
- UA値(外皮平均熱貫流率)とは住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値。 値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
- 上部構造とは壁や柱など家の構造物のこと。上部構造評点とは、震度6強の地震で建物が倒壊しないために必要な力を数値で表した必要耐力(Qr)に対する現状の耐力の割合を表します。
- 既存木造住宅の上部構造評点1.0、1.25、1.5(「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」(一財)日本建築防災協会)は、品確法においてはそれぞれ耐震等級1、2、3を示す(平成13年国土交通省告示第1347号)。
ゾーン断熱
性能向上リノベーションでは、良好な温熱環境の実現や健康リスクの改善に寄与する「建物全体」での断熱性能向上改修を推奨していますが、既存住宅の状況や居住者の皆さまのライフスタイル、家族構成の変化などにも対応するため、「ゾーン断熱」として部分的な断熱改修も重要と考えています。
そこで、性能向上リノベーションにおけるゾーン断熱は、日常的に長い時間を過ごす場所や身体への健康リスクの高い水回りや廊下なども含めた生活空間の断熱改修を推奨します。
「性能向上リノベ 登録証」登録と発行の意味
安心・快適な家であるお墨付きの証として。
性能向上リノベの会が定めたしくみと基準に基づき、性能向上リノベーションがされた証として、
必要なエビデンス情報を登録し、登録証を発行します。
- 1
事例の共有による性能向上の手法研究と、さらなる技術向上。
- 2
自社のプロモーション活用、エンドユーザーからの信頼獲得。
- 3
省エネ化した家に暮らすことが社会貢献。
- 4
性能向上リノベの意義を世の中へ浸透し、カーボンニュートラル社会の実現を加速。
- 本会が発行する「性能向上リノベ登録証」(以下「本登録証」といいます。)は、本登録証記載の事業者または施工者が本会に対し伝達した設計数値その他の情報を基に、本会が本登録証記載の等級・性能にて性能向上リノベーションの実績事例として登録したことを証するものであり、本登録証の対象建物について本会が何らかの保証を行うものではありません。
- 本会が性能向上リノベーションの実績事例として登録した情報は、本会における事例の共有による既存住宅の性能向上の手法研究、技術向上等に利用されることがあります。
- 本登録証は、本登録証記載の事業者または施工者が本会に対し伝達した設計数値その他の情報を基に発行されており、これらの情報に虚偽または誤りが含まれていた結果、本登録証記載の性能・等級が確保されなかったとしても、本会は一切の責任を負いません。
- 本会は、本登録証の対象建物について、設計、施工または工事監理を行うものではなく、対象建物の設計、施工の不備その他の不具合等につき、一切の責任を負いません。
- 登録証の発行については弊社商品をご採用頂いた物件に限らさせて頂きます。
選ばれるしくみ。
共に成長、向上を図るためのプラットフォーム。
性能向上リノベの会は、安心・安全で快適な暮らしづくりのスタンダードとして、
断熱性能と耐震性能の向上が世の中に広く浸透することを目的に、
つくり手のプロユーザーと住まい手のエンドユーザーの双方にわかりやすく、かつ選ばれるしくみづくりを念頭に取り組んでいます。
また、会員とともにその実績研究を重ね、さらなるしくみの改善と向上を図っていきます。