- 耐震+断熱
- 中部
- 戸建て
- モデルハウス・体感施設
既存住宅活用の未来をつくる「U10(ユーテン)」
- 構造木造(在来工法)
- エリア中部
- 既存築年 1975年
- 改修竣工年月2025年7月
- 敷地面積 1884.96㎡
- 延床面積 157.70㎡
- 金額 4,700万円
断熱
- 等級
- 7
- 省エネ地域区分
- 6地域
- UA値
- 改修前 3.61w/㎡・K
- 改修後 0.25w/㎡・K
- (改修前の15.04倍に向上)
- エネルギー消費性能(太陽光発電なしの削減率)
- BEI= 0.62 (削減率 38% )
耐震
- 上部構造評点
- 改修前 0.29
- 改修後 1.67
After リノベーション後
Before リノベーション前
Process リノベーション施工中
Point 技術的なポイント
■耐震
評点1.6以上
添え基礎+新設基礎
ホールダウン追加
外周部にモイス、内部に筋交いで耐力壁を設けバランス確保
鉄筋ブレースと鋼製火打金物で水平力を担保
■断熱
断熱等級7
基礎断熱カネライトFX+90mm
壁断熱ウッドファイバー吹込み+105mm
壁外貼断熱ウッドファイバーボード+60mm
屋根断熱ウッドファイバー吹込み+300mm
■屋根
既存瓦をそのまま利用
谷部や取り合い部は全て手を入れて耐久性確保
■壁
杉モルダー仕上げをラフに使用
全面杉板、押縁貼りで後年のメンテナンスにも配慮
縦横胴縁で通気層+21mm×2を確保
■バリアフリー
ユニバーサルデザイン採用
車椅子スロープ
動線幅および居室を車椅子通行に配慮
バリアフリートイレ(オストメイト)
バリアフリーユニットバス
■半外空間
「GOOD-TIME PLACE」採用
玄関をつくらず南面にガラス屋根の半外空間を設置
以下のように多様な役割を持たせた
冬期:サンルームおよび風除室
中間期:アウトドアリビング
夏期:すだれ等により日射遮蔽機能保持
■災害対策
井戸水を復活させライフライン停止に備えた
薪ボイラーを設置し、通常時は屋外風呂として使用
災害時は近隣住民の避難を受け入れる場として活用する
■空き家・中古住宅利活用
当該プロジェクトにおいて、不動産取得価格は300万円。性能向上リノベーション費用と合わせても総額5000万円であり、一般的な土地購入+高性能住宅建設のスキームに比べれば安価と言える。
中心市街地からやや離れた立地でも、魅力的なコンテンツのある地域価値の高いエリアは全国に数多く存在しており、そのような場所で空き家や中古住宅を取得し、性能向上リノベーションを実施するのは、コストの面から見ても、暮らしの豊かさから見ても、選択に値するものだと考える。冒頭で述べた「リノベがいいよね」というムードを生み出すきっかけとして捉えられたい。




















性能向上は当然のものとして、さらに「空き家や中古住宅利活用の未来」も見据えて着手したのが当プロジェクト。空き家の処分相談から始まった山林付きの平屋を、体感拠点として再生しました。
既存住宅の利活用に必要なのは、我々事業者が生活者に「リノベがいいよね」という選択肢を提示すること。 周辺の魅力あるコンテンツを活かし、地域周遊の拠点となる宿泊施設として運用することで、住宅取得者に限らず、企業や教育機関など多様な人々が利用できる建物としました。結果、性能向上リノベーションの意義や安心感・心地よさを広く体感いただける場となっています。 また、地域の魅力を伝えることで、周辺の空き家の利活用ニーズを創出する「エリアリノベーション」も目論んでいます。
性能向上にも妥協なく、耐震性能は品確法の壁量計算で耐震等級3を確認し、耐震診断においても上部構造評点1.67を達成。加え、微動探査による改修前後の固有周期比較、コンクリート強度試験、配筋探査など、数値に基づいた本質的な耐震性能向上を重視しました。耐震において最も根本的な部分である地盤も、第一種地盤であることを事前に確認しています。 屋根の瓦も、状態を確認したのち土葺きのまま使用し、重量も加味して構造補強。既存基礎の一部はホールダウン金物で補強し、引き抜き力にも備えました。 断熱は、土に還る素材を優先して内外共にウッドファイバー(木質断熱材)を採用し、断熱等級7を実現。屋根には300mm厚で施工し、高い熱容量によって近年激化している夏場の高熱の流入を抑制します。高い断熱性能を踏まえ、空調には除湿型放射冷暖房「PS HR-C」をセレクト。放射と自然対流による風のない全館空調を、少ないエネルギーで実現します。合わせて、南面にガラス屋根の半外空間を設け、温熱的にも体感的にも中間領域として活用できる心地よさも演出しました。