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醍醐の家・減築でつくる富山のくらしのスタンダード

2025年度 性能向上リノベデザインアワード 特別賞受賞
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  • 構造在来木造2階建て
  • エリア北陸
  • 既存築年 1975年
  • 改修竣工年月2025年3月
  • 敷地面積 602.00㎡
  • 延床面積 124.00㎡
  • 金額 3,000万円~3,500万円

断熱

等級
6
省エネ地域区分
5地域
UA値
改修前 1.78w/㎡・K
改修後 0.41w/㎡・K
エネルギー消費性能(太陽光発電なしの削減率)
BEI= 0.7 (削減率 30% )
ZEH水準

耐震

上部構造評点
改修前 0.28
改修後 1.39

富山県高岡市の「醍醐の家」は、築50年の中古住宅を購入したオーナーご家族のためのフルリノベーション住宅です。
増築で日あたりが悪く無窓の部屋がある、部屋が細かく仕切られていて使いにくい、家が大きくて改修コストがかかる、耐震性が心配、こんな不安を解決できるよう、耐震 断熱+減築による改修を提案しました。既存の間取りに囚われない開放的なワンルーム空間で、窓からは立山連峰の景色をながめ、広い庭で家庭菜園を楽しむくらしが実現しました。
【耐震と断熱】
総2階部分を構造の核として、2階四隅の直下になかった柱を新設。耐力壁を増やし、その直下に基礎の立ち上がりをつくりました。県内全域が多雪地域であるため積雪1.5mで耐震改修の設計を行い、上部構造評点は1.39に、増築された部分を減築することで偏心も改善しました。床・壁・天井に断熱材を充填し、窓にはAPW330・431、玄関ドアに木製断熱ドアを採用し、断熱等級6(Ua値0.41)に向上しました。気密測定の結果C値は0.4でした。
【減築と中間領域】
家のサイズを適切にし、日照・通風を改善、構造を安定させるため“減築”を積極的に提案しています。加えて、ただ解体するだけでなく、屋根下空間や非断熱の屋内空間とすることで、年間を通じて雨や雪が多く、強い季節風が吹く地域の暮らしに必要不可欠な“中間領域”として活用しています。醍醐の家では、1階床面積を162㎡から94㎡に減築し、一部を屋根つきウッドデッキや玄関ポーチとして活用しています。
【県産材の活用】
「とやまの木で家づくり応援工務店」の登録を受け、県産杉を積極的に採用しています。醍醐の家では間柱や窓枠、フローリングのほか、外壁全面を下見板張りとしました。県産杉の荒板を大工が1枚ずつ張り上げる外壁仕上は、廃盤のない建材、経年変化を楽しむ素材としてオーナーさんに愛されています。

After リノベーション後

東に立山、南に白山、目の前には田圃が広がる最高の景色をキッチン、ダイニングから楽しめます。大開口はAPW431を採用し、ハニカムスクリーンをつけました。オーナーが選んだアンティーク照明にあわせて、内装や家具を提案しています。
開放的な一室空間を既存柱でゆるく区切ってリビングに。壁で囲まれたエリアをつくってソファを配置。テレビを見たり、本を読んだり、落ち着く場所になりました。季節にあわせてソファの配置を変えて過ごしています。
オープンな造作キッチンの奥は、パントリーを兼ねた食器棚洗面、脱衣・洗濯室、浴室とつながる家事動線としました。リビングから見えにくい配置としています。
ホールから個室につながる空間と階段下を使って造作の収納をたっぷりと配置。一角には庭を見ながら趣味を楽しむアトリエを。明るく開放的なリビングと対照的な落ち着く場所になっています。
既存の玄関は減築してゆったりとしたポーチに。屋根と壁で囲んでいるので、風や雨・雪を防いでくれる、この地域のくらしに不可欠な場所です。

Before リノベーション前

外観東面。南(写真左)に向かって増築されてコの字型に。室内も庭も日あたりが悪くなっていた。
畳の間が続くプラン。状態はよい。
アルミの掃き出し窓に面した廊下。結露で床に染みがついている。歩くとブカブカしていた。
階段の勾配が急で上り下りがしにくい。
瓦は葺き替えから時間が経っておらず、状態がよかった。

Process リノベーション施工中

増築部分を減築する準備。既存の瓦はそのまま使用した。
減築の一部は屋根つきウッドデッキに。南からの季節風と夏の日射対策としても有効。
柱を追加し、直下には基礎を新設。構造用合板と筋交いで耐力壁を構成した。
断熱工事が完了。天井には高性能グラスウール、壁にはセルロースファイバーを充填。気密シート・テープで気密処理を行った。南面の大開口にはAPW431を採用。
床断熱を採用しているため、床を貫通する配管廻りを気密処理した。
気密測定を実施。C値0.4

Point 技術的なポイント

【断熱】
床:押出法ポリスチレンフォーム3種b t=60mm
壁:セルロースファイバー t=120mm
天井:高性能グラスウール16K t=170mm
窓:APW330、431(YKKAP)、ハニカムスクリーン、障子
玄関ドア:スニッカルペール木製断熱玄関ドア
【耐震】
基礎:一部基礎新設、アンカーボルト追加、防湿シート砕石敷
壁:構造用合板 t=9mm、筋交い45×90、柱頭柱脚金物設置
2階床:構造用合板 t=12mm、根太ピッチ500以下半欠

Plan 間取り

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

株式会社フラグシップ

保有資格
  • 一級建築士
  • 宅地建物取引士
  • 既存住宅状況調査技術者
  • 住宅医