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築浅3階 風の道が蘇る住まい

2024年度 性能向上リノベデザインアワード 特別賞受賞
After
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Before
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Process
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  • 構造木造在来3階建て
  • エリア首都圏
  • 既存築年 2011年
  • 改修竣工年月2024年
  • 敷地面積105.65㎡
  • 延床面積107.05㎡
  • 金額 3,500万円~3,700万円

断熱

等級
7
省エネ地域区分
6地域
UA値
改修前 0.87w/㎡・K
改修後 0.24w/㎡・K

耐震

上部構造評点
改修前 1.00
改修後 1.50

■経緯(設計者自邸)
工務店入社以前(約13年前)に建築条件付の土地を購入し指定建築会社で新築。
外壁補修等のメンテナンス時期を迎える前に自然素材、耐震、断熱の性能向上リノベで長寿命住宅に。
また、築浅でも不安不満を感じながら暮らしている方に築浅リノベの可能性を訴求したい。
■構造=プラン 【耐震等級1⇒3】
新築で許容応力度計算の上、耐震等級3 を約20年前から全棟標準採用の工務店だからこそリノベも同様に許容応力度計算を実施すべく、経験豊富な新潟県のサトウ工務店へ構造計画と許容応力度計算を依頼。構造耐力上必要な壁のみ残し、間仕切りを設けず空間構成した2階リビングプランとした。スケルトンに近いプランながらも、窓辺や置き家具などの可変性ある間仕切りで多くの居場所をつくる。
■断熱気密   【UA値0.87⇒0.24(断熱等級7)】 【気密測定C値0.3】
・窯業系サイディングの上にキューワンボード施工
・ウレタンフォーム⇒グラスウール施工
・サッシ交換 太鼓張り障子
■理由のある形と素材選定
屋根形状は平入りに(総3階建て⇒小屋裏3階へ)地域の風道を再生すると共にファサードの印象を柔らかくした。
1995年阪神淡路大震災で全壊した際に暮らしていた昭和初期の住まいの面影を外壁や窓辺に設え、狭小3階建てでありながら自然の風景と馴染む住まいに。
■街に開く
境界のブロックフェンスを撤去し両隣と緑を共有する事で視界が広がり街の景観も豊かに。
■工務店のスタッフとして
OB顧客や、つながりを大切に
【古い物/頂いたもの/この人にお願いしたい】を盛り込んだ住まい。
屋根の架けかえ、確認申請とハードルの高い計画だったが、多くの建築関係者に助けられ竣工を迎える事が出来た。
今後も横のつながりを大切に建築関係者と情報共有しながら良質なストック住宅普及に努める。

After リノベーション後

外から見ると2階建ての小屋裏3階 土間コンクリートを取り除き土と緑に
2階:リビングから緑が見え、ベンチやソファーなど多くの居場所をつくる
2階:5mの壁面収納は食器やキッチン用品だけでなく様々な用途に利用できます。
3階:登り梁を表しにする事で軒裏、2階とのつながりを強調する
不要な壁を取り払い廊下を無くし、階段や窓からの光を取り込む
元々の玄関ポーチを室内に増築し断熱気密を整え、古建具を設える

Before リノベーション前

間口2.5間に対して高さ10m近い外観は道路からの圧迫感がある。高台から川までの風道を遮っている
2階:高さのある吹抜は太陽光が入るが構造的なバランスが取れていない
2階:壁で空間を遮っている
3階:不要な間仕切りや耐力壁で細切れになっている
細長い廊下は冬寒く暗い
玄関ポーチを室内へ増築

Process リノベーション施工中

1階2階は室内を解体
既存のウレタンは防火壁として認められず削ぎ落した
グラスウールを充填
3階は床から上を取り払い柱梁を架けかえた
窯業系サイディングの上に外張り断熱施工
人通口の地中梁不足のため基礎補強

Point 技術的なポイント

(設計)
【木造3階建て、大規模な様替え】確認申請許可は審査機関の経験値も少なく、想定以上に期間を要したが防火壁や構造計画をクリアにする事で許可を取得
(耐震性能)
・狭小3階建てから小屋裏3階へ軒を

Plan 間取り

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

株式会社増木工務店

私たちは、住まいは耐震性を高めた安心な構造躯体に、高気密・高断熱で一年中快適な住まいを造ります。建物だけでなく、外部環境にも気を配り、土を残して緑を植え、微気候をつくる。未来へ繋がる暮らしの種薪きをすることが、増木工務店のモノづくりです。

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