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土壁の家

2024年度 性能向上リノベデザインアワード 特別賞受賞
After
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Before
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Process
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Process
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  • 構造木造在来1階造
  • エリア中国
  • 既存築年 1968年
  • 改修竣工年月2023年
  • 敷地面積276.00㎡
  • 延床面積133.00㎡
  • 金額 2,000万円~3,000万円

断熱

等級
6
省エネ地域区分
6地域
UA値
改修前 2.91w/㎡・K
改修後 0.40w/㎡・K
(改修前の7.20倍に向上)

耐震

上部構造評点
改修前 0.55
改修後 1.06

ご紹介させていただく事例は、瀬戸内海の見える自然に囲まれた土壁の家です。
かつては老朽化した暗い平屋住宅でした。
安心で快適な子育てができる家にしたいというご希望を叶えるために、
シロアリ被害を受けた躯体と基礎の補修、構造を補強し断熱等級6までに高めました。
何度も打ち合わせを重ね、家族のこれからの暮らしに寄り添った間取りに。
高い耐震性と断熱性を確保しながら、おひさまの光をたっぷりと取り込んだ大空間を実現しました。
天井裏の梁を現し、欄間、虹梁が築60年の時を経て生まれ変わったその下で
ご家族の笑顔が広がります。

After リノベーション後

外壁は大壁仕上げとして防水性を高め、木部の不朽や土壁の劣化が進まないようにした。
眺望、採光、温熱、通風等、居住環境において一番良い場所であるため、LDK を配置した。小屋裏が活用できる状況にあったので、丸太の化粧梁を見せつつ、吹き抜け天井とした。
広縁を居間とダイニングに取り込んだ。差し込む日差しは、冬は奥まで光が届き、暖かなエネルギーを住まい手にもたらしてくれる。思い入れのある欄間はいつも目に入る位置に納めた。
キッチンは居間に移し、北側はフロやユーティリーを配置した。北側にはあまり窓を設けず、壁を増やし、断熱材をしっかり充填した。
玄関を居間に取り込み、書斎コーナーとした。玄関は道路側へ寄せて、プライベートゾーンとパブリックゾーンの整理を行った。
お子さんの成長を楽しく快適に見守ることのできる暮らしに・・・

Before リノベーション前

外部の仕上げは土台、柱、梁が化粧で、壁は土壁と板張りであった。木部は劣化部分が確認され、対策が必要と感じた。
古民家で良くある続き間であるが、床や壁の傾きが 6/1000 を超える部分が確認され、レベル調整が必要な状況であった。
広縁には心地よく、暖かな光が差し込んでおり、きっと、リフォーム後も変わらずここが心地よい場所になると感じた。
台所は北側の行き止まりにあった。食事を作る人だけが居る空間となっており、会話や団欒を阻害する空間であった。
リフォーム前の玄関は建物の中央位置にあり、道路からは少し奥まった部分で、動線的な改善が必要と感じた。

Process リノベーション施工中

天井断熱  天井にはアクリアの 155mmを敷き詰めて、気密シートを設置した。廻り縁付近からの隙間風が削減できた。
耐震  構造用合板をバランス良く設置して、必要耐力を満たした。基礎が十分設置できていないため、耐力壁の耐力(数値)を低減させ、配置する量を増加させた。
小屋断熱 吹き抜け部分の断熱材はアクリア 90 mmを設置して、気密シートで隙間風を防止した。
床断熱  床は大引き 根太工法として、大引きに 90mmのネオマフォーム、根太部分に60mmのネオマフォームを充填した。
出窓廻り 出窓は造作で作成したが、側面や天井面にも断熱材を設置して、できるだけ熱の出入りが少なくなるようにした。
小屋裏 居間の空間を拡げ、開放性を高めるため、小屋裏を活用したが、当初計画していたとおり、丸太を現わし梁として造作をした。

Point 技術的なポイント

現場監督は工程管理、工事監理者が品質管理と、業務の仕分けを明確にして、現場管理を行った。現場監督は施工者への指示、材料の手配に注力し、工事監理者は工種毎の検査と施工図面の検討・精査と現場監督への指示を

Plan 間取り

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

山根木材リモデリング株式会社