- 耐震+断熱
- 中古物件購入+リノベーション
- 東北
築48年の、ZEH・断熱等級7・長期優良住宅・全館空調
2024年度
優秀賞受賞
- 構造木造在来平屋建
- エリア東北
- 既存築年 1976年
- 改修竣工年月2024年
- 敷地面積331.30㎡
- 延床面積103.92㎡
- 金額 2,350万円~2,750万円
断熱
- 等級
- 7
- 省エネ地域区分
- 4地域
- UA値
- 改修前 0.81w/㎡・K
- 改修後 0.22w/㎡・K
- (改修前の3.60倍に向上)
耐震
- 上部構造評点
- 改修前 0.34
- 改修後 1.55
After リノベーション後
Before リノベーション前
Process リノベーション施工中
Point 技術的なポイント
築40年以上前の戸建て住宅を耐震等級を上げ、超高断熱高気密に仕上げる施工





















今回計画の対象となった平屋は昭和51年に建築されており、間取り・断熱・構造と、その当時に代表された仕様で設計されていた。
□改修の要点
・間取りは、既存の田の字プランをワンフロア設計と回遊動線のプランへ
玄関を中心に左側をプライベート、右側をパブリックスペースと仮定しゾーニングをはじめる。間口の広さを活かし、既存の和室とリビングを合わせることでLDKを計画。これにより東西方向への広がりを得る事ができ、家族の居場所が陽光あふれる空間となった。
・構造は長期優良住宅へ
無筋コンクリート基礎と筋交いで構成された既存の構造に対し、FRPグリッド工法による基礎補強と構造パネルを追加。最終的な上部構造評点を1.5以上へ。
・断熱は等級7とZEHに
既存の断熱材はGW10㌔相当が天井、壁に100mm施工されていたのに対し、セルロースファイバー300mmを天井、壁にはGW16㌔を105mmで充填、外張はウレタンフォーム45mmのダブル断熱を採用。基礎断熱はスタイロフォーム75mmとし、最終的なUa値を0.22まで引きあげた。
太陽光パネルを搭載し、ZEH基準もクリアした今回のリノベーションは、北国であっても開放的なプランで、家中どこでも暖かく、永く安心して住める住宅を提案するプロジェクトとなった。
□次世代大工の育成
今回のリノベーションにおける大工工事の人工の70%は、新卒1~3年目の社員大工とする事で、過去から未来への家づくりの技術を学ばせる事ができ、若手大工の知識、技術の大幅な向上につながった。
□性能値概要
・断熱性能;UA値0.22(既存の3.6倍に向上)
・ZEH;削減率(再生可能エネルギーを加え)…101%
・構造;上部構造評点 1.55(改修前の4.5倍に向上)
・気密;C値 0.5
・空調設備;全館空調(YUCACOシステム)