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思い出も一緒にリノベ。愛着のある家をずっと心地よく暮らせる終の棲家へ。

2024年度 性能向上リノベデザインアワード 選考委員賞受賞
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Process
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  • 構造木造在来2階建て
  • エリア東北
  • 既存築年 1994年
  • 改修竣工年月2024年
  • 敷地面積499.90㎡
  • 延床面積130.83㎡
  • 金額 3,000万円~3,500万円

断熱

等級
7
省エネ地域区分
5地域
UA値
改修前 1.04w/㎡・K
改修後 0.19w/㎡・K
(改修前の5.50倍に向上)

耐震

上部構造評点
改修前 0.72
改修後 1.56

家を建ててから約30年、愛着のある住まいだが一番の悩みは冬の寒さだった。暖房効率が悪いため、部屋を閉め切りストーブを付けることでどうにか寒さをしのいでいた。浴室や台所は特に冷え込みがひどく、ヒートショックの危険もあった。施主ご夫妻は建替えも検討されたが、間取りそのものは気に入っていたため相談を重ね、慣れ親しんだ生活動線を残したまま家全体を断熱するリフォームを実施することに決めた。フルスケルトンにすることにより外皮平均熱貫流率UA値0.19、上部構造評点1.56、相当隙間面積C値0.4㎠/㎡を叩き出すまで性能が向上した。太陽光パネル9.96kWを設置することによりリノベでのZEHを実現した。また長期優良住宅リフォームの認定を取得し250万円の補助金を取得、山形県で推奨している改修版やまがた省エネ健康住宅の認定を第1号で取得した。
リノベポイント
・外壁に杉板を用いて味わいのある経年変化を楽しめる外観に
・床材にムク材を使用し、裸足で温もりや素材感が感じられる仕上がり
・2階の南面の窓には夏場の室温上昇を抑えるアウターシェードを設置
・ソーラーチャージ機能付きのエコキュートを採用し太陽光発電の余剰電力を有効活用
施主の声
一番の悩みは冬の寒さ。夫婦共に50代後半になり今後も健康に暮らしていくために断熱が不可欠だと考えリフォームしました。基本的な間取りは変えていないので、慣れ親しんだ生活動線のままで暮らすことができ、子供たちも育った家が残っていると喜んでいます。床や壁にはムク材などの自然素材を使っているので、落ち着いてゆっくりと過ごせます。家全体の温度が均一になったおかげで、部屋を行き来する際の足取りが軽くなり運動量が増えたせいか、家の広さは前と変わらないのに家が広くなったように感じます。それなりに費用も掛かりましたが子供やそのまた子供が住み継げる家ができたと思います。

After リノベーション後

リビングは以前の生活スタイルそのままに畳敷き、造作テレビボード、間接照明と小さなダウンライトで明るすぎない照明計画。天井は無垢板貼り、床はタモ無垢材、壁は自然系ペイント、キッチンを壁付けI型からL型キッチンへ変更。
エントランスは木の雰囲気にレトロな照明、木の板は日光や雨の当たり具合などで色が変わり、経年変化によってグレー色の立体感が出てきます。玄関ドアはイノベストD70。
家が人や車の往来が多い道路に面しているため、玄関前に焼杉を張って目隠しを施した。外張り断熱の厚さを利用して窓はインセット納まりとし、陰影に富んだ窓廻りの外観にした。
1階ホールとリビングを間仕切る引違い建具は普段は開け放し、急な来客があった場合は閉じてリビングの目隠しとして使用。玄関正面のニッチスペースは奥様のご担当、季節ごとに飾りを変えて空間全体を楽しめる場所に。
施主支給のステンドグラス。絵柄は2階の窓から見える鳥海山と最上川、そして16年間を共に過ごした柴犬のコタロー君。
2階にあった吹抜けをつぶし、収納スペースとトイレを設置した。

Before リノベーション前

既存の外観。外壁は10数年前に貼り替えをしている。
壁付けのI型キッチンで作業中は孤独感を感じていた。2023年の10年に1度の大寒波の時は帰宅時の室温が0.3℃まで下がっていた。
冬場はとても寒く、5人家族だったのでエコキュートの湯切れが頻繁に発生した。
居間からの台所。閉鎖的なキッチンをLDKへ。
グラスウール100mmが施工されていたが断熱効果は感じられなかった。
解体途中の写真。

Process リノベーション施工中

窓はAPW430+、付加断熱としてフェノールフォーム100mmを施工した。
充填断熱で高性能グラスウール105mm、基礎内断熱でフェノールフォーム50mmを施工した。
天井裏にはGWを500mm吹き込み。
耐力面材を外周全面に施工し耐震補強を行った。
アレルギー体質の家族を考慮してホルムアルデヒドを吸収分解する石膏ボード、仕上げ材には卵の殻を 使った天然素材を使用した。2階の床に遮音性の高い建材を既存の床材の上から施工し、2階の音が1階に響かないようにした。
東西面の屋根に太陽光パネルを9.96kwを設置した。

Point 技術的なポイント

・1階の下屋部分など壁面の断熱境界ラインが切れないように注意した。
・軸組内の木材のねじれ、面外変形により壁面に不陸が出ていたため、付加断熱を取り付ける縦棧の高さを調整することで外壁材に反りやたわみが

Plan 間取り

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

有限会社 桂建設

保有資格
  • 既存住宅状況調査技術者
  • 耐震技術認定者
  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 宅地建物取引士

私たちは、建物外皮の高い断熱性と気密性によって、外気温に左右されにくい室内温熱環境を実現し、暖冷房に頼り過ぎることなく、夏は涼しく冬は暖かいままの快適性が持続する低燃費な住まいを標準仕様としています。