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  • 持ち家リノベーション・リフォーム
  • 中国

石橋の家改修工事

After
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Before
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Process
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Process
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  • 構造木造平屋
  • エリア中国
  • 既存築年 1989年 (築35年)
  • 改修竣工年月2023年8月
  • 敷地面積564.92㎡
  • 延床面積132.92㎡
  • 金額 3,500万円

断熱

等級
6
省エネ地域区分
6地域
UA値
改修前 1.34w/㎡・K
改修後 0.31w/㎡・K
(改修前の3.80倍に向上)

耐震

上部構造評点
改修前 0.39
改修後 1.67

10年以上、空き家として放置してあった平屋の御実家。
ご夫婦の終の棲家として、耐震および断熱の改修のご依頼をいただきました。
2度のリフォームを経てボロボロになった基礎、耐力壁の改修、補強と新設。
軸組、横架材の補強と接合部分の金物補強。
建物全体の断熱改修と気密処理。
とくに屋根の断熱については熱橋および断面の構成に配慮しました。
外壁、床などを島根県産材により仕上げ、屋根の瓦は既存のままとし、周辺の街並みを考慮した外観計画としました。

After リノベーション後

耐震+断熱改修、リフォーム瑕疵保険物件。
BELSによりZEH+相当。
工事中に気密測定を行いましたが結果は0.9㎠/㎡でした。
既存屋根では思ったほどの気密を取ることが難しい印象です。

物件正面。 周辺の住戸に合わせ、落ち着いた雰囲気の外観計画としました。
玄関。 杉格子の目隠しで軒の深いポーチ屋根を支える。
内装は、壁、天井の仕上げを漆喰。 床を浮造の杉板30㍉としています。
寝室。 南側に大開口の樹脂サッシを配置し、ハニカムブラインドを設置しました。
書斎。 書斎も同様の仕上げとしています。 奥の階段で小屋裏にアプローチします。

Before リノベーション前

事前調査では、見た目はとても綺麗でした。
が、小屋裏および床下は増改築により傷んでいました。
とくに、柱、梁の切断、基礎立ち上がりの穿孔が気になりました。

広大な庭を解体するところから始まり、ようやく建物に届いたところです。
玄関。 既存モルタル外壁は大きくヒビ割れが発生していました。
寝室予定の既存和室。 柱、畳下の傷みなどは見受けられませんでした。
既存リビング。 既存図面上にある柱や壁が存在せず、筋交が壁の中で切られた状態でした。 また、平面上一番広い空間であり、既存建物の部屋の中で、一番水平の悪い部屋でした。

Process リノベーション施工中

解体作業中。 事前調査にてある程度は予想していましたが、柱や筋交が途中で切られている状況でした。
既存基礎の状況。 増築時に穿孔され、処理されていない基礎立ち上がりは補強する計画としました。
基礎配筋工事中。 構造ブロック毎に基礎を新設。
1次屋根断熱。 既存の垂木と熱的に絶縁するため、スタイロフォームを捨て張りしました。
2次屋根断熱。 スタイロフォームに対して、アクアフォーム吹付。 これにより、既存屋根野地板との部材間結露を抑制することを図りました。
外部付加断熱。通気下地。 外壁を島根県産、杉羽目板タテ張りとし、通気胴縁を縦横二重に施行し通気を確保しました。

Point 技術的なポイント

耐震に関しては、特に、柱頭柱脚、横架材間の接合金物補強を重点的に、水平、鉛直構面の強度を上げる計画として工事を進めました。
断熱については、屋根断熱の断面構成に注意しました。

Plan 間取り

増築を繰り返した歪な平面を減築によりシンプルに計画し、構造ブロックを単純にしました。
日射取得による暖房負荷および照明負荷低減を図り、団欒の場を明るくなるよう計画しました。

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

有限会社田辺工務店

有限会社田辺工務店

保有資格
  • 既存住宅状況調査技術者
  • CASBEE建築評価員
  • 改修版 自立循環型住宅への設計ガイドライン講習受講者
  • 一級建築士
  • 宅地建物取引士

「ご家族の健康でしあわせな暮らしが、わたしたち田辺工務店の仕事の成果です」