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南馬込古民家改修

2023年度 性能向上リノベデザインアワード 選考委員受賞
After
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Before
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Process
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  • 構造木造軸組工法2階建て
  • エリア首都圏
  • 既存築年 1878年 (築146年)
  • 改修竣工年月2021年
  • 敷地面積450.15㎡
  • 延床面積127.11㎡
  • 金額 5,862万円

断熱

等級
6
省エネ地域区分
6地域
UA値
改修後 0.43w/㎡・K

耐震

上部構造評点
改修前 0.06
改修後 1.13

築140年の古民家を現代の性能を持たせて蘇らせ、次世代に住み継いでもらえるような改修内容としています。
「家族が安全に住まえる耐震性能とG2基準の断熱性能を持たせて欲しい」とのご要望を頂きました。
確認申請のない時代の築140年の古民家を、現代の法適合状況調査の指摘事項を是正し、古民家の伝統工法(木造軸組/束基礎・和小屋)を活かした改修を行い、Iw値(家の保有耐力/耐震のために必要な耐力)を1以上にしました。
基礎構造は既存の石場を残したまま新たにべた基礎を構築しました。構造体を数cm浮かせ、構造体の下に

After リノベーション後

座敷はリビングに改修され、床の間・仏壇も現代生活に馴染むように納めている。天井を撤去し、小屋裏空間も一体化させた。
南西角の押入れを撤去することにより、庭と地域に開かれた大開口が実現した。
既存部分と増築部の接合部。暗くなりがちな部分であったので、トップライトによる採光を採用。サーキュレーションを持つ間取りが、生活・家事ストレス軽減に寄与している。
もともと小屋裏内で見えてはいなかった屋根の裏側のトント葺きをそのまま意匠表現として見せるようにした。そのため断熱と耐震補強は外側(上側)に施した。
客間はダイニング、茶の間はキッチンに改修した。
玄関は既存の引分け戸を再利用した。そのため玄関部分は風除室的な扱いとし、断熱ラインから外し内部の扉で断熱している。

Before リノベーション前

客間~座敷(仏間)
座敷~客間
玄関
和小屋
束基礎
座敷外部

Process リノベーション施工中

蟻害によりスカスカの状態であったがレジンにより再生
グラスウールを充填し、断熱性能を取得
柱を持ち上げ根太を仮固定し柱脚カット
下から土台とアンカーボルトをセット。その後鉄筋と浮き型枠をセットしコンクリート打設
架構の補強は、水平・垂直の既存部材に補強材を挿入する工法を選択。それぞれの部材は材の歪み・傾きを調整しながら個別の金物により緊結された。
屋根の補強は、天井裏から現れたトント葺きを意匠的に生かせる工法を選択。既存瓦撤去後、野地板を構造用合板と垂木で補強し、再度瓦屋根で仕上げた。

Plan 間取り

【改修結果】
①確認申請の取得(増築部分)
?確認済証取得(2020年5月22日付)
?検査済証取得(2021年7月19日付)
②耐震改修
?Iw=1.13(一応倒壊しない)に改修
?大田区耐震補助金受領
③断熱改修
?HEAT20/G2グレードを達成
?BELS☆☆☆☆☆を取得(2022年3月28日付)
④床下エアコン・太陽熱給湯の挑戦
?恒温室内環境(常時ほぼ摂氏20度)を実現
⑤間取りの改修
?現代生活に合わせた間取りに改修し、回遊性を備え、
オモテとウラが穏やかに区分された平面が実現

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

株式会社あすなろ建築工房

横浜を拠点とするあすなろ建築工房では、「設計事務所」の設計力と「工務店」の技術が融合した家づくりを行っています。 それは、設計事務所が工務店に施工を依頼して建てることとは似て非なるもの。両者の強みを活かし、家族の暮らしに寄り添った最適な家づくりをご提案いたします。